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故人を尊び、想ふ

祖父が先日亡くなった。86歳だった。

 

 

 

 

 

 

祖父なんて普段言わないので、ここからはおじいちゃんと書かせて欲しい。

 

おじいちゃんは、私たち孫にめちゃくちゃ甘かった。本屋に行けば一冊買ってくれるし、おもちゃ屋に行けば一個買ってくれるし、レストランに行けばデザートまで食べさせてくれたし、お菓子も一個買ってくれた、それくらい甘々なおじいちゃんだった。

 

おじいちゃんの家の近くに公園があり、よくそこで従姉妹と妹たちと鬼ごっこもした。その時にすでに70歳とかだったんだけどよく追っかけてくれたもんだ。体しんどかっただろうなって今になったらわかる。

 

お泊まりの時は、おじいちゃんとおばあちゃんにくっついて朝の体操に行ってた。おじいちゃんの体操仲間から、飴やらお菓子をいただいてた。(あとでおじいちゃんが初めて行く前日に孫が来るって嬉しそうに話してたっていうのを小耳に挟んだ)

ハッカの飴をくれてたおじさん、元気かな。私はハッカの飴苦手だったけど。

体操中のおじいちゃんの背中はしゃんとしてて、時折後ろを振り返って私を見てくれてた。ちゃんとやってないと「ちゃんと体操しないと身長伸びないぞ〜〜」って。ちゃんと体操をしなかったからか、それとも遺伝なのかわからないけど、おじいちゃんのいう通り、私の身長はそんなに伸びなかった。

 

 

それから何年たっただろう。去年、おじいちゃんが脳梗塞ってわかった時には、発症してからだいぶ経っていて左半身麻痺してた。おじいちゃんはすぐ入院してリハビリとか頑張ってた。ボケが進行しちゃって、金塊があーだこーだ言ってたな。でも私たち孫のことはわかってたみたいだった。

 

6月、夜中電話があって おじいちゃんが危ないと言われ、すぐ駆けつけた。なんとか持ち直して、そこから1ヶ月凄く元気だった。亡くなる前日は特に元気だったみたいで、おばあちゃんに「ちゃんと寝るんだぞ」なんて言って、先生も元気なおじいちゃんを見て、「来月からどうするか考えて行きましょう。」って言ってたんだ。

 

次の日の朝、叔父さんから連絡がきて急いで駆けつけた。

また6月みたいに持ち直すよって、どこかで思ってたんだ。きっと大丈夫って、おじいちゃんなら大丈夫って思ってた。

 

でも、おじいちゃんの元に着いた時にはすでに呼吸も浅くてしんどそうだった。

「おじいちゃん、あゆみだよ。孫のあゆみだよ。おじいちゃん、わかる?」

目だけ私の方を見てくれて、でも声もなにも出せないくらいしんどそうで、私は泣いてしまった。

 

なんとなく私は、おじいちゃんは亡くなるかもしれないって思ってしまったんだ。

 

それから個室に移ってすぐにおじいちゃんは静かにみんなに看取られながら86年の生涯の幕を下ろした。

 

 

おじいちゃんは笑っていた。いますぐにでも起きそうな、寝顔みたいな雰囲気だった。

 

おじいちゃんはきっと夢を見てるんだろう。

 

大好物の鰻と豆大福を食べながら、野球見てる、そんな日常の夢を。

 

おばあちゃんと温泉行ってる夢を。

 

孫たちと鬼ごっこしてる夢を。

 

ありがとう、おじいちゃん。

おじいちゃんの孫で良かったよ。

また鬼ごっこしようね。